早川剛デッサン教室【初心者社会人向け】|銀座のデッサン専門絵画教室

【初心者が陥りやすい罠】塗り絵、漫画とデッサンは別

絵にも種類がある

「絵」と一口に言っても
使う画材や、目的とする作風によって
正解は変わります。

言われてみればそりゃそうか、と思うでしょうが
絵画初心者の方はこの辺が分かってない、
理解出来ていない
事が
とても多いです。

本日はそのへんの、
特に「デッサン」初心者に対しての
雑学を記載します。

デッサンとは?

皆様に質問です。 デッサンとは何ですか?

分からんでもよいので考えてみて下さい。

そして答えは
「鉛筆や木炭を主に使用して、陰影法や遠近法を駆使して描いた絵」
「鉛筆や木炭を主に使用してリアルに描いた(描こうとした)絵」
「写真みたいな絵」

です。

細かなところで語弊はあるかもしれませんが、
そこは大雑把に捉えてください。

塗り絵、漫画とデッサンは別

そして本題。

デッサン初心者は大体の人が皆、
漫画やイラスト、アニメとデッサンをごっちゃにしています。

過去の自分もそうでした。
高校生になってから、
初めてまともにデッサンを学んだ際に
漫画やアニメの影響から
外形線を一生懸命に描いていました。

そして先生からディスられてました。
「外形線ばかり描くなバカ」
「外形線だけが黒く見えるのは違う」と。

でもへそ曲がりで頑固で人の話を素直に受け入れられない自分は
1年ほど、ムキになって外形線をグリグリと描いていました。
でも描けば描くほどに、おかしなデッサンになります。
ようやく1年ちょっとが経ってから観念しました。

あらためて解説

外形線、と言うと「?」となる方もいるかもしれませんが
アウトラインと言うか、線で表現した絵と思ってください。

漫画やアニメ、イラストの大半がそうですよね?
皆、アウトラインがあって、形を表現してますよね。

でもデッサンは違います。
正確に描くと、西洋式の陰影法や遠近法を駆使した
リアルな、写真みたいなデッサンは違います。

このへんがごちゃまぜになってるのが
少なくとも日本人の特性です。

幼少の頃から漫画等に親しみ、
歴史をたどれば江戸以前の日本絵画は
すべて「線」で表現されていたのだから、
無理もないとは思います。

デッサンがうまくなりたいなら

とは言えそんな事を言って
昔の自分よろしく外形線をグリグリ描きまくっていては
いつまで経ってもデッサンはうまくなりません。

このへん技術というより、
飲み込みというか
如何に納得出来るか、
意識を修正できるかが鍵となります。

だからデッサンと漫画やイラストは別です、と言う点を
認識するのが吉なのです。

要するに表現方法が違うのです。

最初に記載した通り
同じ「絵」でもジャンルによって
正解は変わります。

例えば同じ「球技」でも
サッカーと野球、バスケじゃ
コツやルールが違いますよね?

それと一緒と思ってもらえれば幸い。

以上本日の雑学、雑談でした。

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